2023年5月、幕張メッセで行われたヒップホップフェスティバル「POP YOURS 2023」のステージ上でBAD HOPは突如の解散を発表しました。
今回の記事では、BAD HOPの解散理由をまとめていきます。
突然の解散発表
2023年5月、幕張メッセで行われたヒップホップフェスティバル「POP YOURS 2023」のステージ上で突然BAD HOPは解散を発表しました。
BAD HOPを応援して頂いている皆様へ
本日のPOP YOURSにて発表した様にBAD HOPは次のアルバムをもって解散します。
6月21日から始まる全国ツアーを終えた後に1日限りの解散ライブを考えています。
まだ会場は決まっていません。
最後のライブどこで見たいですか?#BADHOP解散 で教えてください。 pic.twitter.com/IiKP6DlBXU— BAD HOP (@badhop_official) May 27, 2023
BAD HOPとは?
BAD HOPは、神奈川県川崎市出身の8人組HIPHOPクルーです。
グループ名である「BAD HOP」は、メンバーのT-Pablowさん、YZERRさん、Yellow Patoさんが初めて出演した川崎のヒップホップイベントの名前です。
野球の用語「BAD HOP(イレギュラーバウンド)」に由来しており、どこに転がるか分からない、つまり、周りが予想できない行動をしていくといった思いが込められています。
2017年にYouTubeで公開した「Ocean View」や代表作である「Life Style」「Kawasaki Drift」は、再生回数が2000万回再生を超えています。
2018年は、日本のHIPHOPアーティストとして最年少で武道館ライブを実施。
2019年にはL.Aに行き、USの有名なプロデューサーと楽曲制作。
数多くのHIPHIPイベントではトリを務めるなど、日本のHIPHOP業界を牽引する存在です。
2024年2月19日には、東京ドームでの解散ライブが決定しています。
解散理由とは?
解散理由について、グループ内の方向性の違いなどが噂されていますが、ロングインタビューで詳細を語っています。
非常に楽しそうに語っているので、ファンは必ず見るべき動画です。
大きな理由としては下記の3つです。
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27CLUBの存在
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ソロの活動
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HIP HOPへの貢献
<1>27CLUBの存在
「27CLUB」とは、27歳で亡くなった伝説のミュージシャンやアーティストのことです。
数々のミュージシャンやアーティストが27歳で亡くなったことから、伝説のアーティストは27歳でその生涯を終えると言われ、そこに名前を残していった人達を「27CLUB」と呼ぶようになりました。
有名なアーティストとしては「ブライアン・ジョーンズ」「カート・コバーン」などが挙げられます。尾崎 豊も数え年であれば27歳で亡くなっています。
T-pablowさんも若い頃から「27」の数字を強く意識していたと動画の中で語っています。
「そこでじゃあ俺らも終わるのがいいんじゃないか。」
「俺は個人的に武道館終わって、アリーナやろうってなったぐらいから、もうケツはそんな遠くないんじゃないかなと思ってたけどね。」
そして、T-pablowさんが、
「初めビックリしたメンバーもいるでしょ?」
とメンバーへ聞くと、
YZERRさんが、
「いや、みんなの根本に絶対あったでしょう。コロナがなかったら、もっと早かった可能性はあるよね。」
と話しています。
その後にメンバーの一人ひとりが解散について語りますが、全員が納得しており、前向きに捉えていることが分かります。
BAD HOPが解散を発表した時の年齢は、Benjazzyさんを除いて27歳。
BAD HOPも亡くなってしまうわけではありませんが、「BAD HOP」自体は「27CLUB」へ名前を連ねることになります。
「なくなる」よりも「色濃く遺したい」といったイメージで、日本の四季や花火のように、終わりのある美しさを追い求めているようです。
<2>ソロの活動
また、クルーとして動くことで、本来大切にしたいソロでの活動に支障が出てしまうことも話しています。
クルーでのアルバム作成やライブを中心にしていると、どうしても時間を割けなかったりするようです。
ソロでの活動の時間を作ることも一つの理由のようです。
<3>HIP HOPへの貢献
詳細には語られていませんが、日本のHIP HOPシーンを更に盛り上げるための解散である可能性もあります。
特にYZERRさんは、日本のHIP HOPシーンのことを考えながら活動してきており、その影響力は大きいです。
BAD HOPの活動が大きくなっていく中で、レーベルに所属せず、自己プロデュースで武道館公演の戦略を練り上げたり、
ラップスタア誕生も、2021年にRYUZOさんから直々に全面プロデュースを依頼され、仕組みを作りよりバズらせるなど、日本のHIP HOPシーンに大きく貢献してきました。
2024年2月19日に解散ライブが行われますが、東京ドームでのライブは日本人ラッパーとして初となります。
2024年2月19日に、日本のHIP HOPシーンの何かが動くのかもしれません。
まとめ
2024年2月19日にBAD HOPは東京ドームで解散します。
27CLUBの存在、ソロの活動、HIP HOPへの貢献が理由として挙げられます。
解散しても、遺りつづけるBAD HOP。これからの活躍に期待大です。